輝く太陽の下で生きるぼくらは
決して 絶望しない
そのまばゆく強すぎる光に 目を逸らすことはあっても
身体中で受ける 曇りなき青さが
再び ぼくらに 無尽に広がる空を 望ませる
語りかけてくる あの声が 聞こえますか?
さあ、おいでよと 朗らかに 響き渡る
その声を 感じれば いつだって ぼくらは 動き出す
でも
墨のような全くの暗さが 訪れる度 ぼくらは 不安になる
地に映る曇天の下 重たく垂れこめる厳しさに出会い
降りしきる雨の中 溢れ出す涙とともに 濁った泉を創る
地上の廃棄物を 全て掃き出すつもりの風に 攫われ
星月夜も 見当たらない 真の闇の夜に 佇む
そうして 疲れ果て 膝を抱えて 眠りに沈み落ちていく
そんな ぼくらに
東より 日出る
ああ そうだった
夜は 明けるし 春風もまたやってくる
ぼくらを 包む まあるい循環
天秤で 計れない 不可思議な釣り合い
まあいいさ 不思議なら不思議なままにしておこう
その 不思議さが また 夢への扉を 叩く
扉が 開いたら
さあ また 出掛けよう
ぼくらは 再び あの光に出会うだろう
眩しさに眩み ふいと 顔を背けるが
横顔で ふわりと 微笑む
ああ、これだ
ぼくらが 心底 愛して止まない 光
その光を有した空は ぼくらを 裏切らない
空は ぼくらの 上にある
ぼくらは いつだって 見上げればいいんだ
そう これが 向日的な ぼくらの 日常