I find.

浮かんだ言葉を綴ります。

空っぽの箱。

空っぽの箱から見上げる空は
突き抜けて青く。
何もしてくれない。
でも
その澄み切った青さだけで
僕は立つ。
想い出して余りある苛酷な一瞬が
また再び確実に訪れる。
それを分かっていても
一握りのこぼれぬ希望を映し出す。
この青空が彼方まで続くというのなら
そして
また新たな時が刻みだすというのなら
今 ゆこう。


地中に眠る。
ある時幕は閉じ
気が付いた僕は
命の再生育む土の中。
外気に吸われ
ひらひらと誘い風に攫われる。
だから 十歳(ととせ)眠った。
昼夜のない意識途切れる夢の世界で
君を探すために。


足りないものを嘆くより
今有るものに感謝しよう。
壊れてしまった昨日より
新たに今日を創り出そう。
砕け散った心にだって
また輝く陽が登るものさ。
どんな時でも
言葉が僕の中で生まれる。
明けぬ闇夜に居ようとも
いつの日か東に望む。
くるりと振り返って見渡せば
ほら
今だって悲しむほどじゃない。

一人去る。

一人去る
僕の知らない人だけれど
まだ居る
明日は分からないけれど


当然未来は来るものではなくて
もしかして来るもの
そんな不確かな僕ら、だというのに
一人の気楽さに甘んじ
無数の線を辿る
本来僕らに属する
孤独と闇を切り離し
一人で一人じゃないと安堵する


夜が訪れる
畏怖しつつ
その闇に包まれ
僕らはようやく育まれる