I find.

浮かんだ言葉を綴ります。

本当はそんなこと。

本当はそんなこと
信じないのだけれど


居なくなったあなたが
空から見ているとか
星になったとか
言葉や想いを語りかけるとか
ほら、今だって私に寄り添うように
傍に居るとか
全然そんなこと信じてないのだけれど
カガクはそんなこと
有り得ないよって
切り取られた対象は
モノでしかないよって
よく分かっているのだけれども


私の不安はそんなことを全て呑み込んで
本当にそれで大丈夫?と問う


出来ないことがある
知らないことがある
だから、歩む
私たちに内在する終わりが
必ず在る以上、それを補填する


ある夕暮れ
空が黄金色に染まり光輝く時
そこには、神が居る
と、感じるのも有りなんだろうな、と思う

気が付いた時には。

気が付いた時には
ぼくはもう
こんな顔して
こんな身体をして
こんな心をしていた


空を仰向いて
明日に志高く展望するけれども


そもそも
この世に生きることを望んだのだろうか
全くの偶然的に
全くの運命的に
ぼくらは誕生するから
始まりがそんなものだから


ぼくらは問うのだろう
生まれてきた意味を
生きてゆく意義を


意識が有る限り
ただ生きれない
一枚の葉のように
ひらひら風に舞うような
そんな生なのかもしれないのに
敢えて
意味を付加する
だって そうでもしないとあまりに心細いから


快適に過ごすことは
やがてぼくらを追い詰めてゆくだろう
付加を背負って啓く扉の前に立ち
ぼく自身を問われ、対峙する
そうして 一体何が残るというのだろうか

美しい顔で。

美しい顔で
迎える
心に在る
それで生きてゆく
借り物の価値観は移ろい易く
まるで最初から何も無かったように
ほろほろと崩れ去る
問わねばならない
花咲かし実をつけ再び回帰願うように
深く深く地中深く
根を張るように