あの澄みきった 青い青い空の下
いつもと少し違う大気の中で
わたしは思った
小さな小さな生活を営みたいと
手に届きそうなものはたくさんあるのに
手に入れられるものはわずかだ
そのジレンマが わたしを追い詰める
だから 小さな小さな願いをしたんだ
何でもできる世界で
何もできない
一本道の方が 分かり易かったのに
いくつもの いくつもの道は 自己達成の壁を
高く反り返るほど高く 築き上げ
それを登りきる力を 無慈悲にも要求した
選択はわたしたちに
希望と同じ数だけの 失望をもたらしていったから
だから
ほんの 小さな小さな明日を望んでいるんだ