わたしは 探している
ここには ないものを
どこにも ないものを
何だって 大概 わかるんだよっていう
この世界で
どうしても 見つけられないものを
わたしは 探している
小さな息吹は いつだって
そこいらじゅうに あったというのに
わたしは いつも 見上げていた
だって 空は どこまでも どこまでも
澄み渡って 青いから
だから 希望は いつだって その彼方から
やってくるんだって
空を見上げるその足で
わたしは どれほどの 芽を 踏みつぶして
きたのだろうか
こんなに 歩いてきたのだから
もう 大して 変わらないことも
もう 大して 残らないことも
もう よく わかっている
足の裏が 踏みしめる大地が
いくら その姿を隠そうとも
地に着いている以上
わたしは そこに 居たのだから
そして それでも まだなお
わたしは 探している
ここには ないものを
どこにも ないものを
探しても ないものを