I find.

浮かんだ言葉を綴ります。

I find.の新着ブログ記事

  • 本当はそんなこと。

    本当はそんなこと 信じないのだけれど 居なくなったあなたが 空から見ているとか 星になったとか 言葉や想いを語りかけるとか ほら、今だって私に寄り添うように 傍に居るとか 全然そんなこと信じてないのだけれど カガクはそんなこと 有り得ないよって 切り取られた対象は モノでしかないよって よく分かっ... 続きをみる

  • 気が付いた時には。

    気が付いた時には ぼくはもう こんな顔して こんな身体をして こんな心をしていた 空を仰向いて 明日に志高く展望するけれども そもそも この世に生きることを望んだのだろうか 全くの偶然的に 全くの運命的に ぼくらは誕生するから 始まりがそんなものだから ぼくらは問うのだろう 生まれてきた意味を 生... 続きをみる

  • 美しい顔で。

    美しい顔で 迎える 心に在る それで生きてゆく 借り物の価値観は移ろい易く まるで最初から何も無かったように ほろほろと崩れ去る 問わねばならない 花咲かし実をつけ再び回帰願うように 深く深く地中深く 根を張るように

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  • 共鳴する喜び。

    共鳴する喜び 分かち合うことで お互いの存在を感じる 人波を全力で逆走する 一人になることで 自分の存在を感じる 一人ではなくては生きてゆけない なのに 一人では生きてゆけない

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  • 思い描くは。

     思い描くは ただ 誰かの笑顔  こんなにも 苦しい日々を じっと 超えていくのは  ただ もう一度 誰かを思い遣り  そして 想われてみたいから  相見て笑う  また 見つけられるのかは わからないけれど  もうすこし 探してみようと思う  だから  今日も くじけずゆこう  

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  • 歩いてなんて。

    歩いてなんていられない ふっと 身体が 軽くなれば ほら もう 走り出している 急ぐ 必要なんて ないのだけれど ほら もう 走り出している 風を追い越して 君ではない 君が居る

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  • ほのかに灯る。

    ほのかに灯る  闇の中 ひっそりと その火を絶やさぬよう 両手に焼けるほど包んで 守る そよ風にさえ、尽きそうな 煌めき 大切に 守る 消えてしまって なくなるかもしれない 姿だけを 残しては 留まれない  さあ 吹き消してと 囁かれ 足元から 遡る ほろりと 流れ落ちた 涙を 地面が 吸いこんだ... 続きをみる

  • 帰りたいと。

    帰りたいと思うのに それはいったいどこなのか 見たことも行ったこともない場所に 懐かしさを越えて欲するもの それは郷愁というものなのか この身体のどこかに埋め込まれた記憶 経験や環境や知識が及ばない 遥か遥か奥底に漂うもの 幾年の世代を経てなお 脈々と波打つ鼓動 ふとした時に浮かび上がっては 一時... 続きをみる

  • わたしの名は。

     わたしの名は 授かりそして選んだもの  わたしは わたし  時々 その表層は違えど  わたしは わたし  その輪郭が犯される時のみ  わたしは 戦う  大切に包んでも すぐに溶けてしまう淡雪のような  哀れな 自尊心  でも  無くしては生きていけない  わたしは わたし

  • 分けあえないもの。

     分けあえないもの それは 悲しみ  泉のほとりに居るわたしは   沈みきってしまった あなたの 漂う姿は見えるけれど  その深さまで 手が届かない  あなたの悲しみの深さが わたしの想像を超えている  両手いっぱいに 悲しみを抱きしめて  あなたもわたしも 泉に底に落ちていく  そんなわたしたち... 続きをみる

  • 空が逝く。

     空が逝く  さんざと降りしきる白銀の光を  すうっと隠して    赤や橙 群青に紫黒のグラデーション  名残惜しそうに  神々たちが気ままに描き散らす  そうして   でも  つるりと逝く  一日の終わりが  日めくりカレンダーのように  さっと棄て去られるものではなく  もう再び 未来に訪れる... 続きをみる

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  • 少し 忘れて。

    少し 忘れてみましょうか 慌ただしく巡る日々のことを ぼんやり不明瞭な明日のことを もう起きてしまった昨日ことを そして、大切なあの人のことを 思う気持ちが わたしを追い立ててゆく わたしの足を掴む黒い手は わたしの黒い手である 天地を逆転すれば 今のわたしはわたしの影をなるだろう それ程にも脆い... 続きをみる

  • あの澄みきった。

     あの澄みきった 青い青い空の下  いつもと少し違う大気の中で  わたしは思った  小さな小さな生活を営みたいと  手に届きそうなものはたくさんあるのに  手に入れられるものはわずかだ  そのジレンマが わたしを追い詰める  だから 小さな小さな願いをしたんだ  何でもできる世界で  何もできない... 続きをみる

  • 夕暮れに。

    夕暮れに くっきり浮かびあがる 山の稜線 はっきりと 地形が見渡せる海岸線 月と星が ひときわ輝く 果てない 冬の夜空 自然の姿を 目の当たりにすると この上ない美しさの 感情が湧きあがる しかし すぐさま 恐怖の念に 変わっていく ああ 飲み込まれる 自分一人の足で 立っていられない程の 心細さ... 続きをみる

  • 願いがあります。

    願いがあります たくさんの願いは  もうなくなりました でも  ただ一つだけ 願いが残っているんです 幸せになってください 誰かの幸せを願います 人は思っている以上に 利己的で なのに 利他的 唯一絶対の個 なのに 類的存在 自分だけ なのに あなたのため あなたの時計が未来のどこかで 止まる瞬間... 続きをみる

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  • わたしは 探している。

    わたしは 探している ここには ないものを どこにも ないものを 何だって 大概 わかるんだよっていう この世界で どうしても 見つけられないものを わたしは 探している 小さな息吹は いつだって そこいらじゅうに あったというのに わたしは いつも 見上げていた だって 空は どこまでも どこま... 続きをみる

  • あの頃 ぼくは。

    あの頃 ぼくは 何も怖くなかった だって そうだろう 透明な 柔らかい 被膜に 守られて 漂っていたもの でも なんでだろう こんなに心地がいいっていうのに もしかしたら 外の世界は もっと素晴らしいんじゃないかって 勝手に思い込んで もう十分だろうってときに ぼくは あっさり この被膜を け破っ... 続きをみる

  • 幸せを完結しない。

    幸せを完結しない すると、わたしの背中に羽が生える 昨日まで、灰色の鉛を飲みこみ 冷や汗をたらしていた わたしが消える もしかしたら わたしはきっと幸せで もしかしたら わたしはきっとついてない どっちでもいいのか 唯一絶対譲れないものがある気がする でもそれすら わたしの意志に背くものだ 道徳的... 続きをみる

  • 向日的なぼくらの日常。

    輝く太陽の下で生きるぼくらは 決して 絶望しない そのまばゆく強すぎる光に 目を逸らすことはあっても 身体中で受ける 曇りなき青さが   再び ぼくらに 無尽に広がる空を 望ませる 語りかけてくる あの声が 聞こえますか? さあ、おいでよと 朗らかに 響き渡る その声を 感じれば いつだって ぼく... 続きをみる

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  • 負けないように。

       負けないように  倒れないように  挫けないように  最後に 「平気だよ」ってにっこり笑って歩き出せるように    この一歩を踏み出す     でも  待って 待って 忘れないで  歩いていくあなたの邪魔をするつもりはないけれど  待って 待って 連れて行って  見えない 届かない 身体の奥... 続きをみる

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  • 未来を。

    未来を不安に思うわたしは 未来へ続く時間を食い漁る 過去を悔い嘆くわたしは 過去へ続く時間の中に彷徨う 忘れている 忘れている 今 積み重ねてきた この一瞬を どれだけ落してきたのだろう どれだけ見過ごしてきたのだろう どれだけ逃げてきたのだろう 長く長く続くこの道で いつも この一点だけが 全く... 続きをみる

  • 虚しさが。

    虚しさが去来するのは 足りぬものがないから   何かが欠けていないと ぼくらは追わない 追わぬ日々を ぼくらは安穏と立ちゆけない 望みあってこその生命 生命を保つためには 追い続ける 足り過ぎてはいけない その先に何もなくなるから 欲しいものがない世界で ぼくらは生きてはゆけないから きっと そう... 続きをみる

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  • 誰かを 想うこと。

    誰かを 想うこと 生きていくというのは そういうこと 自分ではない誰かを ふと 想うこと 割と 一人でもどうにかなるこの頃だけれど そうではなくて 誰かと 願って 共に過ごすということ 蔵書の多すぎる本屋から 一冊の本を探すように いまだに見つけたことのないクローバーを庭先に探すように 地球上に爆... 続きをみる

  • 引き潮のように。

    引き潮のように 満ち潮のように 悲しみは 絶えず繰り返すから もう そんなものだと 体内のリズムに組み込んでしまって そっと 労りましょう 誰にも知られないように そっと うつむきましょう 今日 この時だけだと そっと 涙を流しましょう やがて  月が満ちるように 月が欠けるように 喜びも 絶えず... 続きをみる

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  • 星のない空。

    星のない空を  もう どれくらい 見上げてきただろうか ないわけじゃないと みんな 知っている ただ 見えないだけ はるか 二千数百年もの昔から ぼくらは 常に思惟する 思い浮かぶは 時空を超えてなお 変わらぬ問いかけ でも 昼間は忙しい 働いて 話しあって 仲違いして 食事して 恋をして 神の恵... 続きをみる

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  • 土から。

    土から 芽を出し  花を咲かせ 種を落とす  そして 枯れる 当たり前の 生命の営みに   誰も悲しみに暮れない ぼくらは 自然の一部である ならば ごくごく 自然に そう ありたいと願う なのに  いたずらに ココロを 持つが故 散りゆく様は どうしても 悲しすぎるんだ

  • 巻き戻したおとぎ話

    巻き戻したおとぎ話の中で 私は歌う 美しく彩られた物語の中で 私は笑う 幸福を迎える昔話の中で 私は踊る 何もかもありそうな現実で 私は落ちる 舞台の上で演じる私に 袖に居る私が 幕を下ろす 外に立つ私は 人の輪郭を持つ 主人公の心は 皆が在る底を漂う 私が行う全ては 名の分からぬ草が見る夢のよう... 続きをみる

  • 隣を歩く。

    隣を歩く 歩幅は まるで 違うけれど でも  ほら 同じペースだ ぼくが君を想い 君がぼくを想う ほら 一緒だ ほら 嬉しくなる ほら にっこり 笑顔が こぼれるだろう

  • 地球は

    地球は だいぶ小さくなったから わりとやかましい トピックスは常に入れ替わり 僕らは 朝も昼も夜も目を白黒させる 24時間光る 歩き続けなくちゃならないんだけど 半分は ぐっすり 眠らなきゃね 知らなくていいことは 知らなくていいんだと あっさり 諦めて 相対的な時間は ずれるというならば 僕の時... 続きをみる

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  • わたしのわからない景色。

    . わたしの わからない 景色が あります。 どんなに 心を尽くそうとも 届かないんです。 左が本当なのか  明日が嘘なのか  わたしが 悪なのでしょうか。 どんな小さな願いをかけたでしょうか。 コンクリートで埋められる場所に  何故 種を蒔いてしまったのでしょうか。 わたしは しゃくりあげながら... 続きをみる

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  • 空っぽの箱。

    空っぽの箱から見上げる空は 突き抜けて青く。 何もしてくれない。 でも その澄み切った青さだけで 僕は立つ。 想い出して余りある苛酷な一瞬が また再び確実に訪れる。 それを分かっていても 一握りのこぼれぬ希望を映し出す。 この青空が彼方まで続くというのなら そして また新たな時が刻みだすというのな... 続きをみる

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  • 一人去る。

    一人去る 僕の知らない人だけれど まだ居る 明日は分からないけれど 当然未来は来るものではなくて もしかして来るもの そんな不確かな僕ら、だというのに 一人の気楽さに甘んじ 無数の線を辿る 本来僕らに属する 孤独と闇を切り離し 一人で一人じゃないと安堵する 夜が訪れる 畏怖しつつ その闇に包まれ ... 続きをみる

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