I find.

浮かんだ言葉を綴ります。

少し 忘れて。

少し 忘れてみましょうか
慌ただしく巡る日々のことを
ぼんやり不明瞭な明日のことを
もう起きてしまった昨日ことを
そして、大切なあの人のことを


思う気持ちが
わたしを追い立ててゆく
わたしの足を掴む黒い手は
わたしの黒い手である
天地を逆転すれば
今のわたしはわたしの影をなるだろう
それ程にも脆いわたしの姿
ある瞬間 全く消えてしまいかねないというのに
この手に光がある
この光がやはり影を生む
この黒い手から逃れることはない
両手にこの光を守りつつ
闇を引きづり
明日を恋う


影を失くすには
光もなくさなくてはいけない
そんな 
どうにもならない理がある


だから
たったひと時
忘れてみましょうか
影の無い とびきりに白い夢でも見てみましょうか


だって
そうでもないと
とても生きていけそうにないのだから